問題 4-9 の解答例
Problem 4-9
Show from the fact that $H$ is hermitian that Eq. (4-46) holds. $\ \ $ [ Choose $f=\phi_2$, $g=\phi_1$ in Eq. (4-30). ]
$ \def\ket#1{|#1\rangle} \def\bra#1{\langle#1|} \def\BK#1#2{\langle #1|#2\rangle} \def\BraKet#1#2#3{\langle#1|#2|#3\rangle} \def\ppdiff#1#2{\frac{\partial #1}{\partial #2}} \def\odiff#1{\frac{d}{d #1}} \def\pdiff#1{\frac{\partial}{\partial #1}} \def\Bppdiff#1#2{\frac{\partial^{2}#1}{\partial #2^{2}}} \def\Bpdiff#1{\frac{\partial^{2}}{\partial #1^{2}}} \def\mb#1{\mathbf{#1}} \def\ds#1{\mbox{${\displaystyle\strut #1}$}} $ (解答) ヒントに従って, 式 (4.30) に於いて $f=\phi_2$, $g=\phi_1$と置く.それに, 式 (4.42) の関係:$H\phi=E\,\phi$ と前問の結果:$E^{*}=E$ を利用するならば,
従って $\ E_1\neq E_2$ であるならば, 次式が成り立つべきである:
同様に, $f=\phi_1,\ g=\phi_2$と置くことで次も示される:
以上から, $\ E_1\neq E_2$ で波動関数 $\phi_1$ と $\phi_2$ が異なるエネルギー固有関数であるならば, 式 (4-46) が成立し状態 $\phi_1$ と $\phi_2$ は「直交する」と言える: